忘れな日記帳

数理系大学生の日記帳、兼、備忘録。一日一日を大切に――

2013/11/18 の日記

 少し前の話になるが、「春宵十話」(岡潔)を読んだ。小説を読むことは割とあるのだが、エッセイは河合模試くらいでしか読んだことが無い。好感を持って読める本であった。

 作者にも依るのだろうが、偉人のエッセイというのは読んでいて面白いのだろう。そう思って読了後に「確率論と私」(伊藤清)を購入した。まだ読んでいないが、今から楽しみだ。

 

2013/11/18

 映画「危険なプロット」を見に行った。R-15指定というだけあって、中々えげつない気持ちになる映画であった。大雑把なストーリーは教師ジェルマンが、生徒クロードの書くそのクラスメイトと家族に関する作文に引きこまれていくというものであった。ただの作文ならばジェルマンの目に留まることも無かったのだろうが、クロードには文才があった。何よりも、その書き方が皮肉に満ち溢れていた。ジェルマンはクロードの書く作文の続き読みたさに、個人指導を申し出るわけだが、それが二人の運命を大きく変えることになるのだった。

 一視聴者としては、ジェルマンとともにクロードの作文に引き込まれていく感覚だろうか。作文のための「取材」のシーンが段々と悪趣味になって行くのだが、目が離せない。むしろ、悪趣味になって行くのだからこそ、目が離せないのかもしれない。

 決して気分良く見終えることのできる映画では無いかもしれないが、十分に満足出来た。可能ならまた観に行きたい。

 なお、原題は「Dans la maison」訳すと「家の中で」らしい。なるほど、そう思うとラストシーンがより一層面白く思えてくる。